SLV再開

すでに昨日のことになったが、法政大学経済学部資料室(市ケ谷)で、第一回の新ラカン研究会を開始した。メンバーは私のほか、精神科医の磯村さん、昔からの研究仲間の岡本さん、法政大学大学院生の今橋君。

「《盗まれた手紙》についてのセミナー」を再び最初から読み始めたが、以前に発表した私の訳文で変更すべきところがはっきりしたのは収穫であった。『エクリ』全文のPDF化はまだ完成していないが、できるだけ精密なグロッサリーを、できれば私の生きている間につくりあげて公開できればと思っている。

今日はもう疲れたので、明後日、昨日読んだ原書の部分の新しい訳文をこのブログで発表しよう。

今後は、ラカン、ドゥルーズ、ハイデガー、夏目漱石(同時に志賀直哉)のローテーションで、研究発表を続けいくつもりだ。

ところで、ずいぶん前から、日本的なものを求める衝動を抑えることができず、やや精神的に苦しい状態にあった。

以前、このブログでも言及したことがあるが、能の現代的上演様態を私なりに考えていた。どうにかして日本に足をつけたいという欲求が、そうさせたのだと思う。しかし、今は宝生流の稽古のなかで能を身体に染み込ませようとしている。4月からは大学のゼミで学生の皆さんと「隅田川」や「二人静」などにおける狂気の分析を始める。

だが何と言っても、夏目漱石の芸術と思想研究のおかげで、ようやく日本の地に足をつけることができそうだ。そして、そこから自由に欧米の思想に入っていくことができそうである。

たとえば、夏目漱石の小説、彼が研究した心理学や哲学、さらにバフチン、ラカンを横断して、何本か線を引くことができるのではないかと皮算用している。
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プロフィール

財津理

Author:財津理
思想研究家
法政大学教授
連絡先:za10@hosei.ac.jp

主な翻訳(共訳を含む)
ドゥルーズ『差異と反復』(河出書房新社)
ドゥルーズ『経験論と主体性』(河出書房新社)
ドゥルーズ/ガタリ『哲学と何か』(河出書房新社)
ドゥルーズ『シネマ1*運動イメージ』(法政大学出版局)
モニク・ダヴィド=メナール『ドゥルーズと精神分析』(河出書房新社)
メルキオール『現代フランス思想とは何か』(河出書房新社)
メルキオール『フーコー 全体像と批判』(河出書房新社)
オニール『言語・身体・社会』(新曜社)

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